【鎌倉】九品寺 材木座の住宅地に鎮座する新田義貞ゆかりの寺院

鎌倉の寺社

神奈川県鎌倉市。材木座の海に向かう通り(小町大路)は住宅が並びますが、そこにさりげなくあるのが九品寺(くほんじ)。新田義貞が北条氏を弔うために建立した寺院です。鎌倉のそうそうたる寺社からすると小さくて、かえって落ち着きます。

九品寺の所在地・交通

JR鎌倉駅からバスで「新逗子駅」「九品寺循環」に乗って10分ほど。駅から歩くと20分弱くらい。小町大路は本覚寺を始め途中に寺社が多くあるので、小町大路散策が楽しい。

小町大路は小町通りとは違います。むしろ、小町通りから若宮大路(鶴岡八幡宮の参道)を挟んで反対側が小町大路。

九品寺はどんなところ?

九品寺の歴史…鎌倉幕府滅亡の立役者新田義貞が執権北条氏を弔った寺院

  • 建武3年(1336)、新田義貞が開基となって北条氏の戦死者を供養するために建立されました。敵であっても勝敗決した後は情をかける時代です。
  • 九品寺の「九品」とは9種類の往生のありさまのこと。極楽往生を願う生前の行いによって定められ、上品、中品、下品にそれぞれ上生、中生、下生があり、合わせて九品です。東京都世田谷区の九品仏浄真寺の九品仏と同じ。これは浄土教の考え方です。
  • 本尊は阿弥陀三尊です(阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩)。
  • 山門の「内裏山」、本堂の「九品寺」の扁額は新田義貞の筆を写したものと言われています。

写真で見る九品寺のいま…小さな境内、存在感のある本堂

九品寺は鎌倉にあって決して大寺院ではありません。むしろ、どこにでもある街中のお寺という感じです。その分、気軽に立ち寄れる。観光というより息抜きの場として手を合わせてみると、鎌倉が身近に感じられそうです。

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