RICOH GRIII 発売から1年目のレビュー

カメラ・自転車

RICOH GRIIIが発売されて1年が経ちました。振り返れば、写真の9割はGRIIIで撮っています。

改めて、GRIIIというカメラをレビューします。望遠はときどきほしいから何を追加するかもしれないけれど、ほとんどはGRIIIで事足りる。自分の最後のカメラ、になるかもしれません。

PENTAXが気になってきましたけど。

RICOH GRIIIとは何か

手に収まるほどの小ささで、ミラーレスカメラと同等の画質で撮れるカメラ。簡単に説明するとこんな感じです。

ただし、ズームはできません。で、画角はスマートフォンと大体同じ(35mm版換算28mm)。そう考えると、スマートフォンと同じ使い方ができる高画質カメラ、ということにもなります。

それならスマートフォンでいいじゃないか、と思われそうです。スマートフォンの画質も侮れない時代だし。しかし、カメラという専用機には専用機のよさがあり、さらにGRIIIは「特化」があります。

カメラとしてGRIIIが特化していること

一人一台スマートフォンという時代に、写真専用機の存在意義は「写真が撮りやすい」ということだと思います。スマートフォンの写真の撮り方は、

スマートフォンのロックを解除する(iPhoneの場合、標準カメラアプリなら不要)→カメラアプリを起動する→横写真なら横に持ち替える→シャッターを押す(タップする)

という流れです。これが案外手間。しかも、途中でうっかり画面に触れるとフォーカスが変わったり何なりと気を遣います。また、構え方がどうしても不自然になる。よく、両手の親指と人差し指でスマートフォンをつまむようにして構える姿をよく見ますが、あれって不安定で、思いのほか神経使っているように思う。

カメラは写真を撮るために握りやすくなっているので、そうしたストレスは最小限です。そのうえ、電源ボタンを押しさえすればすぐに撮れる状態になっている。こうした手間の少なさが専用機の強みです。

そしてさらにGRIIIは、起動の速さ、グリップ、ボタン配置などの操作性、メニューの軽快な動作など、「撮る前のこと」の操作性を徹底的に追求しています。そうしてストレスを最小限にしているからこそ、撮ることに集中できる。それがGRIII、ひいてはGRシリーズの人気の要因だろうと思います。

GRIIIの画質と描写

写真専用機で画質が「存在意義」でなくてどうする。もちろん、GRIIIは画質も素晴らしい。

しかし画質とは曖昧なもので、撮れた写真の「映え」具合の好みは人によって違います。光学系、画像処理等で理論的な画質は説明がつくのでしょうけど、まあそんなのはどうでもよい。「見た感じどうか」が画質の肝でしょう。だから、以下は私の好みです。

GRは、思うに「渋め」の傾向があります。スタンダードからビビッド、各種モノトーン、クロスプロセスなど仕上げのモードはたくさんありますが、基本は渋めな傾向。たぶん、そのままSNSに上げても一気に目を引くような鮮やかな仕上がりではありません。言ってみれば、ゆったり落ち着いて「写真を鑑賞する」ときに、その渋みが味わいになるように思います。

あるいは、自分の写真を見返して「一息つく」、というときにはとてもいい色合いだと思っています。

ほかのカメラも調整してそうした色合いにすることはできるのかもしれませんが、それでもGRIIIの渋みは独特ではないかな。私がそうなるようにさらに調整している、というのもありますが。

GRIIIは寺社参拝に最適

GRIIIは高画質でありながら小型軽量、操作性抜群、であるがゆえに、寺社参拝に最適だと思っています。

寺社は日本全国にあり、参拝の大半は旅行になります。しかも、奥ノ院・奥宮までは登山道で1時間とかよくあること。こうした参拝旅行に「荷物の重さ」は天敵です。ということで軽量なカメラがよいのです。

例えば鎌倉や京都などは移動しやすいようでいて、でも寺社は点在しているから徒歩やバスの移動が多く、体力勝負なところがあります。カメラが小型軽量だとこうした移動も楽になります(あくまで大きなカメラを持っているときと比べて)。

ズームができないというところが「旅行カメラ」としては惜しいのですが、GRIIIのサイズでズームを求めると画質に制約が出てきます。せっかく長旅の末に参拝するならできうる最高の画質で残したい。そのぶん、ズームしないと撮れないというものは諦めよう、と割り切りました。

実際、寺社は建物や庭園など、大きく広いものが多く、あまりズームは使わずに済んでいます。

GRIIIを1年使っての総括

シンプルなカメラだからこそ自分で工夫する必要があるので、探究心をくすぐられます。

そしてそれ以上に、「とにかく撮っておこう」と気楽に軽快に撮り回れるのがとても気持ちいい。

総じて、人は選ぶけどとてもよいカメラです。いろいろ割り切りが必要ですが、だからこそ気楽にもなれます。できないものはできないし、と。それでいて、うまく撮れれば驚くほどきれいな写真が撮れます。

もしかしたら、ふだんはスマートフォンで写真を撮っているという方こそ合うカメラかもしれません。スマートフォンの延長にあるカメラ、とも言えるものですから。

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