大雄山最乗寺とRICOH GRIII 2年目レビュー

カメラ・自転車

RICOH GRIIIが発売となったのが2019年3月。その一年後には新型コロナウイルスのパンデミックで撮影散策そのものが難しくなってしまいました。私も写真趣味自体が停滞気味ではありましたが、久々にGRIIIを持って散策できたので、写真とともに2年目のレビューを書きます。

一年目レビューもあります。

RICOH GRIII 発売から1年目のレビュー | なむかし寺社散策 (namukashi.com)

大雄山最乗寺

今回選んだのは大雄山最乗寺。神奈川県の小田原駅から大雄山線に乗って終点、そこからまたバスで行くお寺です。今回は車でした。

詳しくはこちらもご覧ください。

大雄山最乗寺 道了尊とも呼ばれる神奈川南足柄の森 | なむかし寺社散策 (namukashi.com)

大雄山最乗寺の新緑とGRIIIの描写

最乗寺は深い森の中にあって、新緑がきれいなお寺。カメラは、スマートフォンを含めて最近は「撮れば綺麗に写る」まで進化しています。フルサイズカメラのEOS RPもあるのですが、久々の散策ということもあって、

のんびり、身軽に新緑とお寺を楽しむ

と思ってGRIIIにしました。GRIIIは小型軽量で散策にはぴったりです。小型軽量なカメラはほかにもある、と言われればそうなのですが、写りに関しては別格、唯一と思っています。センサーサイズとかハードウェア的な要因もありますが、個人的には色の深みが唯一、なのです。

暗部も潰れることなく描き、ハイライトは新緑が溶け込むように光ります。私は特に寺社を撮るときは彩度を控えめにしているのですが、これがしっとりとした表現になっているように思います。

軽快なGRIIIと森林・境内散策

GRIIIはコンパクトカメラです。山道をひたすら歩くような散策では、体力とのバランスでもちょうどいい。大きなカメラだと首や肩から下げて疲れるのはもちろん、揺れるカメラとバランスを取るのも地味に負担になってきます。

GRIIIは電源ONから撮影までの時間が短く、あっと思ってさっと撮ることができます。大きいと「よいしょっと」と目線までカメラを持ち上げますが、面倒くさがりの私はそれで撮影を見送ってしまうこともあります。写真趣味人としてどうなのかってのはありますが。

ちょっと寄るために腕を伸ばしたい、ということもあります。GRIIIは軽いので片手で被写体に持っていくことができます。これはスマートフォンにも言えますが、小型だからこそ撮れるものがありますね。カメラの価値は数値的な性能だけではない、と強く思うところです。

散策に最適な画角の28mmと35mm・50mmクロップ

自然の中を歩いていると視野が広くなりますね。そして寺社の建物も大きくて、その全景を写し撮るときに28mmは使いやすい。もっと広角を、と思うこともありますが、だいたいは28mmで十分です。

そして、GRIIIには35mmと50mm相当へのクロップ(切り出し)機能があります。切り出しなので画素数は減りますが、寄った感じが再現できます。GRIIIはズームがありませんが、この機能で撮影の幅が広がります。

切り出しですから、データとしては28mmで撮影して後からトリミングするのと同じなのですが(実際には周辺光量の違いが出ます)、その場で35mmの画角で構図を決められるというのはやはり違う感覚です。

2年目のRICOH GRIII 総評

新型コロナウイルスの状況もあり、写真撮影自体から遠のいていました。

久々にGRIIIと寺社散策をして、改めてGRIIIの描写に感動しています。本当に感動です。そのときの空気感を思い出すとともに、自分の気持ちがすうっと落ち着いていく感じ。

やや情に寄った感想ですが、写真は感情を動かすものだと思いますので、やはりGRIIIはよいカメラです。

もう、発売から2年が経ちました。でもいま対抗馬と言えるカメラはありません。GRIIIは唯一であり、孤高の存在です。そして私にとっては最高です。特に描写、色使いは、EOS RPもこれに近づけようと調整したほどです。今後も、カメラを買う際はなるべくGRIIIに近づけられるカメラ、ということになりそうです。

あえての希望としては、GRIIIの描写で望遠域まで撮れるカメラを出してほしいかな。GRシリーズの哲学が大切だということはわかりますが、この描写はほかにも活用してほしい。

未体験の方はぜひ、2年目のGRを楽しんでみてください。

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