浄光明寺 度重なる災難に耐え、今に伝わる静寂の寺。

2016年4月10日 参拝

神奈川県鎌倉市。鎌倉と言えば禅寺ですが、こちらは真言宗。鎌倉の歴史を彩る寺院の一つですが、その魅力は廃寺となった多宝寺跡を受け継いでいること。奈良の西大寺は真言律宗。また鎌倉の極楽寺、金沢文庫の称名寺といった近隣の真言律宗とも関係を想像して、楽しみが広がります。

浄光明寺の所在地・交通

所在地

交通

JR鎌倉駅から徒歩15分ほど北鎌倉方面に沿線を歩き、住宅街に入ったところにあります。地図がないとわかりにくいかもしれません。

浄光明寺の御由緒

  • 真言宗涌泉寺派。
  • 創建は建長三年(1251)ごろ、開山は真阿和尚、開基は北条時頼(第五代執権)、北条長時(第六代執権)。また、北条長時より始まる赤橋流北条氏の菩提寺となった。
  • 諸宗兼学の寺として多くの高僧が集った大寺でもあった。
  • 鎌倉時代には二度の大火に遭うが復興し、また鎌倉幕府滅亡後は北条氏の庇護を失うものの後醍醐天皇の皇子、成良親王の祈願寺となった。
  • さらに赤橋守時の娘婿である足利尊氏から再び庇護を受けたが、鎌倉御所滅亡とともに衰退。
  • 江戸時代の寛文8年(1668)以降、徐々に復興が進み現在に至る。
  • 現在は観光ではなく教育・研究を主とするため、境内上層は原則非公開。
  • 毎年行われる鎌倉まつりに合わせて境内上層から五輪塔までの特別公開を実施。
  • 現在の本尊は三世仏(釈迦、阿弥陀、弥勒)。脇侍と中尊は製作時期が違うとのこと。
  • 以前の本尊は阿弥陀如来で、現在は収蔵庫に安置されている。
  • 収蔵庫には矢拾地蔵と呼ばれる地蔵も安置。これは足利直義の念持仏とされ、戦において直義のために矢を拾い集めたという言い伝えがある。
  • 裏山中腹のやぐらに安置されているのは地蔵菩薩坐像。漁師の網に引き上げられた言い伝えから網引地蔵とも呼ばれている。

浄光明寺

五輪塔

  • 五輪塔とは仏塔の一つで、お墓。
  • 方形、円形などの形五段を積み重ねたもので、地水火風空を表す。
  • 浄光明寺の五輪塔は、今は廃寺となった多宝寺というお寺の長老、覚賢長老のお墓とされている。別名覚賢塔。
  • 多宝寺は奈良にある西大寺の末寺だったという。この浄光明寺に隣接してあった。
境内奥から
五輪塔への道

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