2015年4月29日 参拝
京都府宇治市。末法思想や当時の災厄が重なり救済を求める時代の声に応えたとも言える鳳凰堂は全国どころか世界的にもその名を知られています。宗教と建築美術の最高峰の融合と言えましょう。
平等院鳳凰堂の所在地・交通
所在地
交通
JR奈良線宇治駅から徒歩10分、宇治橋を横目に表参道すぐ。
平等院鳳凰堂の御由緒
- 平等院鳳凰堂は、平等院というお寺の中に鳳凰堂があるというのが正しい位置づけ。
- 平安時代、もともと関白藤原道長の別荘(宇治殿)で、平等院の本堂は現在の北方にあって大日如来を祀っていた。
- 藤原道長没後の1052年、子の頼通によって宇治殿が寺院に改められ、また翌1053年に鳳凰堂が建立された。
- 鳳凰堂建立のきっかけは平安時代末期の末法思想(仏教の教えにある破滅の時代)の流行、疫病などの相次ぐ災害を受けて救いを求めたためで、鳳凰堂を囲む庭園も阿弥陀如来の世界である極楽浄土をイメージしたもの。
- 本尊は鳳凰堂の中堂に安置されている阿弥陀如来坐像で、鳳凰堂も初めは単に阿弥陀堂と呼ばれていた。
- 中堂の両翼はただの飾り。
- 屋根の鳳凰は複製で、本物は保存のために展示館に移されている。
- 10円硬貨に鳳凰堂、1万円札には屋根の鳳凰が描かれている。
- どの宗派にも属さないが、以前から天台宗、浄土宗が共同で管理している。
平等院鳳凰堂
浄土院
- 平等院を管理する浄土宗のお寺。扁額には平等院の山号「朝日山」の文字がある。
- 浄土院は鳳凰堂のちょうど真裏にあり、屋根の鳳凰を眺めることができる。
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