新薬師寺 聖武天皇と光明皇后の絆が建立した薬師信仰の寺院

全国の寺社

2017年8月20日 参拝

奈良県奈良市の新薬師寺は、奈良の大仏を建立した聖武天皇の病気平癒を祈願して光明皇后が建立したお寺です。病気平癒のとおり、薬師如来を祀ります。当世は大寺院でしたが、現在は本堂とわずかな敷地の小さなお寺です。

新薬師寺の所在地・交通概略

所在地

交通

JR奈良駅、近鉄奈良駅からタクシーで10分だそうです。

春日大社を参拝すると、そのまま山道を下って10分くらいで着きます。奈良観光のついでなら、春日大社から歩いていくのがよいでしょう。

新薬師寺の御由緒

歴史

  • 天平17年(747)、聖武天皇の病気快癒を祈願し、光明皇后によって建立された。
  • 当時は西塔、東塔をはじめ大伽藍を持っていたが、落雷、大火などにより鎌倉時代までに大部分を失った。
  • 現在の本堂は敷地内の端にあって大火を逃れた唯一の建物で、これを本堂として現在に至る。

御本尊

  • 本尊は薬師如来坐像。
  • 薬師如来坐像はかやの木で作られ、頭部から胴体は一本の木から、そこに木目を合わせて手足をつけて丸彫りしたように見せている。
  • 薬師如来の周囲を十二神将立像が取り巻いている。
  • 十二神将立像は木の骨組みに粘土で肉付けしたもの。当時は極彩色の彩色が施されていた。現在でもその名残が見てとれる。
  • 粘土のため本来は脆いが、地震等がなかった奈良の土地柄により現代まで伝わったという。

南都鏡神社(なんとかがみじんじゃ)。新薬師寺の鎮守。

比賣神社。南都鏡神社の摂社。

本堂

鐘楼

境内入って左の敷地、香薬師堂前の庭園。

奈良教育大学。現在の新薬師寺の東にあり、この敷地からも当時の新薬師寺の跡が見つかった。広大なお寺であったことがわかる。

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