毛越寺 平泉浄土庭園を擁する奥州藤原氏隆盛の象徴寺院

岩手

2015年5月22日 参拝

毛越寺は奥州藤原氏基衡(もとひら)が建立した、中尊寺と並ぶ平泉の象徴的な寺院です。今でこそ中尊寺金色堂が有名ですが、浄土庭園や大伽藍など当時の毛越寺は中尊寺をしのぐ規模であったといいます。

毛越寺の所在地・交通概略

所在地

岩手県西磐井郡平泉町平泉大沢58

交通

JR東北本線一ノ関駅→平泉駅(9分)→徒歩(10分ほど)

平泉駅からは中尊寺よりも近く、平泉に着いたら徒歩でのんびり向かうのもいいと思います。

中尊寺の御由緒

歴史

  • 開山は嘉祥3年(850)、慈覚大師円仁(伝教大師最澄の弟子の一人)。はじめは嘉祥寺と号し、毛越寺の前身となった。
  • 毛越寺としての壮大な伽藍は久安6年(1150)~保元元年(1156)、奥州藤原氏第二代基衡により建立された。
  • 嘉祥寺、本堂である円隆寺を擁し、その規模は中尊寺をしのぐものだった。
  • 源頼朝によって奥州藤原氏が滅亡した文治5年(1189)から37年後の嘉禄2年(1226)、焼亡。
  • 復興を重ね、現在は浄土庭園と遺構が保存されている。
  • 平成元年(1989)、平安様式の新本堂が建立された。

御本尊

  • 本尊は薬師如来。脇侍は日光菩薩、月光菩薩。

本堂

毛越寺の読み方

毛越寺は「もうつうじ」と読みます。普通、越はつうとは読みませんが、もともとは「もうおつじ(越は慣用でオツと読む)」と読んでいて、これが変化して「もうつうじ」になったとのことです。

浄土庭園

開山堂。慈覚大師円仁を祀る。

毛越寺の前身、嘉祥寺跡。

毛越寺の中心的伽藍、円隆寺跡。

慶長2年(1597)焼失の常行堂跡と享保17年(1732)再建の常行堂。

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