なむかし寺社散策

NikonZ5で写真趣味を再開します

こんにちは。先日、NikonZ5を購入しました。簡単なカメラの紹介と、写真趣味の再開について語っておきたいと思います。新しい機材って語りたくなりますね。

いまさらNikonZ5なのは安いフルサイズだから

10月くらいだったと思いますが、なぜか新品が安く売られていました。12月現在ではボディ164,340円(マップカメラ)ですが、当時は13万円くらい。記憶では一週間くらいこの価格で、私が購入してすぐに価格が戻っていたので、何だったのだろう。

NikonZ5は2020年発売ということで、すでに4年が経過しているカメラです。Z5の後継機種は出ていませんが、一般的には型落ちになっていておかしくありません。Z5はNikonZマウントの廉価機の位置付けだと思いますが、このクラスを出す気がないのか何なのか。

しかし、性能はまったく困るものではありません。最新機と比べたら劣る点はありますが、そもそも廉価機ですし、最新機能を求めて買う機種ではないですね。写真を撮るという点においては十分です。

私は、カメラももう十分に高性能化していて、特殊な用途でなければ廉価機で十分だと思っています。実際、写真を撮るという点では10年前のFUJIFILM X-E2でもまったく困りません。早いAF、連写速度、高感度耐性など、あればあるに越したことはない性能も、なければないなりに撮るし、撮れないものは撮らないだけです。

何より、先人はフィルムという難しい機材の中で多くの作品を撮ってきました。最近の高性能化で撮れやすくはなっていますが、撮れないわけではないのです。

しかもカメラもずいぶん高くなって、平気で20万円を超えます。20万円なんて趣味に出す金額ではないです(私の経済事情的に)。

NikonZ5の13万円という価格は、フルサイズなら30万円前後のご時世ですから破格です。

フルサイズの要否については議論あるところですが、何となく撮った写真に懐の深さのようなものは感じます。これがボケ味からくるのか、ダイナミックレンジなのか、私には詳しくはわかりませんが。

余談ですが、ギリギリまで悩んでいたもう一つのカメラがFUJIFILM X-T50でした。X-E2を使っていたのでFUJIFILMは好きだし、レンズも使えるし、当然にFUJIFILMを考えていたのですが、何しろ高い。22万円くらい。APS-Cが劣っているとは言いませんが、X-E2、そしてRICOH GRIIIを持っていると、フルサイズを持ちたいという気持ちもあるのでした。そしてNikonZ5の13万円との価格差は、もう仕方ないでしょう。

NikonZ5雑感 極めてシンプルなカメラ

機材レビュー。とてもシンプルな、写真を撮るためのカメラという感じです。肩液晶もなく、FUJIFILMのフィルムシミュレーションのような独特の機能もなく、撮影モードはAUTOとMASPだけ。本当にシンプルです。背面液晶はチルト式。

実に必要十分。それ以上に言うことがありません。

私が撮るのは寺社ですから、特殊な機能が必要ないということもあると思います。

唯一思うのは、背面液晶がチルト式であること。ローアングルの縦構図はよく使うので、これだと背面液晶が役に立ちません。バリアングルがよかったなとは思います。でも、それくらいです。

レンズはNikkor Z 40mm/2.8とNikkor Z 24-70mm/4 S

レンズはボディと一緒にNikkor Z 40mm f/2.8(中古)を買いました。前述のとおりボディだけ妙に安くなっていて、40mmを買ってもレンズキットの価格より安かったのでした。

軽量コンパクトで機動性十分。40mmという画角も、狭すぎず広すぎずでちょうどいい。もちろんGRIIIの28mmのような広がりはありませんから、いろいろ工夫が必要です。でも50mmほど窮屈でもない。一点を狙いつつ、ある程度広く撮るというバランスが取れます。まあこれは35mmでもいいのですけど。寺社撮影という点では、対象が大きな建築物のこともありやや狭い感じはありますが、工夫で何とかなります。

とはいえ、標準ズームレンズもあると便利だよねと思って買ったのがNikkor Z 24-70mm f/4 Sです。ZマウントにはS-Lineという高性能レンズ群があり、一度試してみたいと思いました。

Nikkor Z 24-70mm f/4 Sは中古の価格がかなりお得です。もともとキットレンズとして使われていて、手放す人も多くいる模様。新品の4割引くらいで買えました。他のレンズだと新品と中古でほとんど変わらないこともある中で、かなりお買い得。

特徴は沈胴式であること。撮影するにはレンズを伸ばさなければなりません。

これが面倒だなと思って買うのを躊躇っていたのですが、実際使ってみると気にならなかった。「しばらく撮らない」となれば沈胴させるし、撮り歩きするときは伸ばしたまま歩きます。ただそれだけ。

画質は素晴らしい。細かな比較ができる目は持っていませんが、撮影した写真を見るととても微細に描写されているし、色も綺麗(色はカメラの性能や調整もあるでしょうが)。X-E2とXF16-80/4で撮った写真とは違う。10年前の1600万画素のカメラだから違ってくれなきゃ困るのですが。

Nikonと

初めてのデジタル一眼レフはNikon D3000でした。そこからいろいろ使ってきましたが、Nikonに戻りました。

コロナで写真からも遠ざかってしまいましたが、だからこそ新鮮な気持ちで寺社巡りができると感じています。

改めて、Nikonと寺社を巡り、これまでと違う視点で撮り、歴史を知り、豊かな人生にしていきたいと思います。人生というと大袈裟ですが、写真は感性を磨けるし、出かけるきっかけになるし、そこそこ運動になるし、そうしたことが積み重なって日々が楽しくなればいいなと思っています。