前回、カメラ選びには「撮影環境」考えると自分に合ったカメラが見つかると申し上げました。その考え方で探っていくと私の場合、SONY DSC-RX100M5ということになりました。
最高級クラスのコンデジ、RX100M5とは
ソニーのコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)で、10万円前後(2018年1月)とコンデジの中では最高級クラスです。M5とあるとおり(たぶんMark5のこと)、すでに5代目。しかし性能は初代のころから同クラス最高峰で、そこから動画や連写、オートフォーカスなどの基本性能の強化を重ねて今に至ります。一方で外観は初代からほとんど変わっていないのが、完成度の高さの証明ではないかと思っています。
http://www.sony.jp/cyber-shot/products/DSC-RX100M5/
撮影環境とRX100M5がどう合致したのか
私の「撮影環境」に必要な条件は次のとおりです。
- 小型軽量
- 暗所耐性・手ぶれ補正
- 標準ズーム域
RX100シリーズは同クラス最小・最軽量
小型軽量は最優先の条件でした。RX100シリーズは、少なくとも高級クラスのコンデジの中では一番小さいと思います。
カメラはしっかり手に持って扱うもの。あまり小さすぎても扱いにくくなるのですが、まあギリギリのところ。この辺は個人差の出るところなのですが。
最新センサーとレンズによる暗所耐性・手ぶれ補正
ソニーはセンサーのメーカーでもあり、最新技術をいち早く搭載してきます。暗所耐性はセンサーと画像処理性能によりますが、これも同クラスでは申し分ない。もちろん手ぶれ補正もついています。
また、レンズはF1.8~2.8と単焦点クラスの明るさ。これも暗所撮影に寄与しています。
寺社撮影に適した標準ズーム域
RX100M5は35mm版換算で24~70mmの画角。倍率でいうと2.9倍とやや物足りない数字かもしれませんが、たとえばエントリークラスのミラーレス一眼についてくるレンズは27~82.5mmで3倍と、実は大して変わりません。
望遠は及びませんが、代わりに広角は27mmに対してRX100M5が24mmで、要は広く写せます。大きな建物を間近で撮るなど、寺社撮影は広角がほしい場面が多々ありますので広角が強いほうがいいのです。
本当に必要なものを見極める
さて、ここまで見てきた「撮影環境」だけなら数万円のコンデジでもいいじゃないかという感じがしますが、あとは予算と基本性能への要求次第です。
RX100M5は実売10万円と非常に高価なのですが、「撮影環境」に応える性能に加えて、(その大きさに比しての)画質、オートフォーカス、4K動画などの基本性能を考えると価格に見合った価値があります。
ミラーレスや一眼レフのいい機種まで手に入る値段ですが、「撮影環境」をしっかり考えると「本当に必要なカメラ」が見えてきます。RX100M5と比べるとミラーレスでも大きいのです。ポケットには入らないですから。
10万円もするコンデジを選ぶ。この選択の経緯がみなさまのカメラ選びの参考になれば。
- RX100M5は2016年発売なので、もう一年以上経ちます。もうすぐ次機種が出るかどうか。
- もし大きさなどが許容できれば、一眼レフでもいいと思います。私は体力がないし、旅行はとにかく歩き回るので。
- 私が初めて買ったデジタルカメラはCybershot U-10でした。カメラに興味はなく、ただのメモ撮りとして。2002年発売だそうで、16年ぶりにCybershotに戻ってくることになろうとは。