【鎌倉】龍口寺 日蓮の災厄「四大法難」の一つの地にして元刑場

鎌倉の寺社

神奈川県藤沢市。日蓮宗の宗祖日蓮があやうく殺されそうになった「龍ノ口法難」の現場。高台にある仏舎利塔からは富士山まで見え、荘厳な五重塔、大本堂を持つ江ノ島近辺屈指のお寺です。

龍口寺の所在地・交通

江ノ電江ノ島駅、湘南モノレール湘南江の島駅から徒歩3分ほど。目の前を江ノ電が通ります。小田急線片瀬江ノ島駅からはやや遠い。

龍口寺はどんなところ?

龍口寺の歴史…日蓮が斬首されそうになった元刑場

  • もともとこの場所は龍ノ口と呼ばれ、罪人を斬首する刑場でした。
  • 日蓮は幕府に対し、「立正安国論」で法華経に基づく国家の安寧と民衆の救済を提起しましたが、幕府はこれを政策への中傷と捉えました。文永8年(1271)9月12日、幕府は日蓮を捕らえて市中引き回しのうえ、この龍ノ口の刑場に連行しました。
  • しかしこの連行は幕府の評定(裁判)もなしに行われたため、処刑に反対する者も多く、ついに幕府は処刑中止を決めました。
  • 日蓮の死後、延元2年(1337)、日蓮の直弟子である日法が龍ノ口にお堂を建立したのが龍口寺の始まりです。
  • 多くの伽藍は江戸時代以降に建立されたもの。

写真で見る龍口寺のいま…仏舎利塔、五重塔、大本堂、荘厳な伽藍の数々

目の前を路面電車の江ノ電が通ります。
大本堂
日蓮が一晩幽閉された洞窟
七面堂、仏舎利塔がある高台へ
七面堂
仏舎利塔
富士山(右)。広角レンズなのでこれが精一杯。
五重塔

日蓮はその過激さから多くの災難に遭っていますが、ここで起きた龍ノ口法難は、後に流された佐渡島での著作に大きな影響を与えたと言われています。

その歴史を知るとやや恐ろしくも、この地がまさに霊跡であることが感じられます。 でもいまは平和な龍口寺。 江ノ島海岸の海風と森の緑が楽しめるお寺です。

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