【鎌倉歴史研究03】鎌倉時代はいつから始まったのか

鎌倉というと鶴岡八幡宮がその象徴ですが、鎌倉時代はこの鶴岡八幡宮の東にあった鎌倉幕府(鎌倉殿)を中心とした武家の時代です。ではそれはいつから始まったのでしょうか。

鎌倉幕府の始まりは1192年ではない

おなじみ鶴岡八幡宮のお正月。

鎌倉時代の始まりは長く1192年とされてきましたが、これは源頼朝が征夷大将軍に任じられた年です。しかし、征夷大将軍という職位そのものに支配に必要な権限はなく、源頼朝が威信のために朝廷に望んだ職とのこと。

征夷大将軍に権力がないのなら、支配しているとは言えない。ではいったいいつ実権を握ったのか。

頼朝が支配の実権を握ったのは1185年、か?

源頼朝の墓。鶴岡八幡宮の東にあります。

征夷大将軍拝命の7年前である1185年、朝廷が頼朝に守護及び地頭の設置権を認めました(文治の勅許)。守護は警察のようなもの、地頭は荘園・公領の管理者で、支配に必要なこれら役職を任免できるということは、つまりその地域の支配者です。

よって近年、鎌倉幕府は1185年から始まったとされるようになりました。

しかしさらに遡って1183年、「寿永二年十月宣旨」というものが下されました。これは、頼朝に東国の年貢等納入を保証し、また東国の行政権を認めたものです。たしかにこれも権力です。また、1180年の大倉御所(頼朝の邸宅)が置かれたとき、など鎌倉時代の始まりには諸説あります。

いずれにしろ、形式的な地位よりも、実権を得た時期が時代の転換期、ということでしょう。


明治維新のように権力者の交代が明確であればわかりやすいのですが、歴史というものは解釈によってさまざまに姿が変わります。こういった「遊び」があるのも楽しみの一つですね。

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