富士フイルムカメラ(X-E2とレンズ)をご紹介

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レンズを含めた現在の自分のシステムが完成したのは今年1月(というか元旦)のことで、徹底的に使い込んだとは言い難いのですが、いまのところ柔軟に活用できているのでご紹介します。現在使っているカメラは富士フイルムのみなのに、言及できていないのはよくない(Sonyはお別れしました)。

FUJIFILM X-E2

ボディはFUJIFILMが展開するXシリーズのX-E2です。2013年11月発売のカメラなので5年が経っています。私が購入したのは2014年5月。

「写真を撮る」という基本機能についてはいまなお不足はありません。富士フイルムの特徴であるフィルムシミュレーションは新機種でACROS、ETERNAが追加されていますが、基本であるPROVIA、ASTIA、VELVIA、各種ProNegaはX-E2から変わっていません(微調整はされているという話も)。2種にこだわりがなければX-E2でも十分ということです。

また、絞りリング、SSダイヤルなどアナログな操作感も富士フイルムのカメラの特徴、楽しみの一つです。

不満点としては、EVFの切り替えセンサーが逆光だとうまく動作しないこと。あと、いまどきはやっぱりチルト液晶くらいはほしくなってきた。

動画も少しやってみたいと思い始めています。しかしX-E2のFullHDまでというスペックが時代遅れになりつつあるので、4Kはほしいなあ。写真機としては十分、動画機としては新型に目移り、という感じです。フィルムシミュレーションで動画が撮れるのは他にはない魅力です。

これよりあとの世代では、X RAW STUDIOという、カメラ内現像をPCから操作できるアプリがあります。これがあればカメラをちまちま操作する必要がない。画期的です。

写真機としての基本的な部分に不満はないものの、進化・新機能のために新型を追加しようかどうか、というところ。

XF35mmF1.4 R

「魔法のレンズ」と呼ばれているとか。実は一度富士フイルムのレンズを大量処分したのですが、唯一手元に残したのがこのXF35。魔法かどうかはわかりませんが、これで撮った写真は何かがいい。言葉で表現しようとするならば、繊細かつ鮮やかだけど柔らかな描写、というところでしょうか。

自分の決めごと(いずれ哲学と呼べるほどになりたい)として、「 標準画角の単焦点こそ写真の原点」という原理主義があります。XF35は35mm判換算で52.5mmと標準画角。開放値はF1.4と表現の幅があり、当然単焦点。これを使いこなしてこそ「一つの領域の制覇」なのだろうと思っています。

XF14mmF2.8 R

富士フイルムXシリーズの単焦点レンズでは最広角のレンズ(2019年2月時点)。しかし35mm判換算21mmという画角は使ってみると案外普通。何も考えずに目の前のものがすべて写る、というのはとても楽です。写真表現としてはそれではよくないのでしょうけど。とにかくその場を撮る、という用途では万能だと思っています。もちろん、広角なので近寄ったりあおったりしてダイナミックな撮り方もできます。

スペック的に一瞬気になるのはF2.8というところ。しかし実用では気になりません。XF16mm F1.4 R WRというレンズがありますが、こちらは大きい重い。私にとってカメラシステムの検討は「高画質と小型軽量の両立」が醍醐味と思っているので、F2.8であろうとその分軽量のXF14が最適です。

XF60mmF2.4 R Macro

マクロレンズです。ハーフマクロですけど。実際はマクロとしてはあまり使わず、35mm判換算90mmの中望遠レンズとして使います。描写に申し分はない。中望遠単焦点は初めてなのですが、使いこなせれば素晴らしいのだろうと手応えを感じています。まだまだこれから。

発売当時からAFが遅いという定評でした。たしかに遅いです。子供を追うような撮影は無理。普通のスナップですら難しい。MFで固定して撮るほうが確実。

レンズ概観

XF14はその次の世代ですが、XF35とXF60はXシリーズ最初期のレンズです。Xシリーズはとにかく画質最重視の設計とのことでした。その分AFが犠牲になっているらしい。仕方がない。XF14も広角ながら工学的に歪みを抑えているとのことで、画質最重視の思想は生きています。

この3本にしたのは、いずれも小型軽量ということから。大きさは3本ともほとんど同じ。重量も200g前後。これで画角は広角、標準、望遠とそろって、コレクションとしても気持ちいいし機動力も十分です。

何かしらの哲学があって設計されたもので、それゆえに不便があるもの、というのが好きです。たとえそれが販売戦略上の広報の一環(つまり言い訳)でも、技術的に至らないがゆえだとしても、価格設定とのバランスの結果だとしても。「面倒くさいものを使いこなしてみる」という感覚がいいのです。あるいは、そうした不便があってこそ高画質というトレードオフが人間味があっていい。

富士フイルムのシステム概観

富士フイルムの持つフィルムメーカーとしての哲学(フィルムシミュレーション)、また原理主義的、趣味的なカメラメーカーの哲学(絞りリング等操作系、単焦点のこだわり)といったものが、他のメーカーにはない魅力だと思います。

どうせカメラを買うならば、何かしらの哲学に沿ったものがいい。単に撮るだけならスマートフォンのほうが簡単だし、日常には十分な画質ですから。

富士フイルムのシステムは思想を楽しめます。もちろん、他のメーカーもそれぞれに思想がありますが、私は富士フイルムの頑固さが好きです。カメラが「道具」である以上、「作り手(メーカー)」の思想が強く反映されます。カメラを選ぶというのは、思想を選ぶということかもしれません。

コメント

  1. […] 富士フイルムカメラ(X-E2とレンズ)をご紹介寺社撮影に使っているカメラ、富士フイルムのXシリーズであるX-E2と単焦点レンズ3本、XF35mmF1.4 R、XF14mmF2.8 R、XF60mmF2.4 R Macroをご紹介します。 […]

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