神奈川県鎌倉市。鎌倉の寺といえばこの建長寺。臨済宗建長寺派の大本山であり、鎌倉の臨済宗寺院の格を決める鎌倉五山の第一位でもあります。裏山には半僧坊という天狗を祀る鎮守社もあります。
建長寺の所在地・交通
JR横須賀線北鎌倉駅から徒歩約15分。鎌倉駅からは30分と言われますが、鶴岡八幡宮まで来たら一山越えるだけです。坂で時間を取られるとして鶴岡八幡宮から15分くらい。
建長寺の御縁起
- 正式には巨福山(こふくさん)建長興福禅寺。鎌倉五山第一位。臨済宗建長寺派大本山。
- 鎌倉幕府5代執権北条時頼を開基、蘭渓道隆を開山として、建長5年(1253)に創建されました。
- 中国宋時代の純粋で厳しい禅をそのまま導入し、「天下禅林」として多くの僧を集めました。天下禅林とは、人材を広く天下に求め育成する禅寺の意(拝観チケットより)。
- 開山の蘭渓道隆は京都の建仁寺なども創建し、最後は建長寺に戻って亡くなります。その後、後宇多天皇より大覚禅師という禅師号を賜りました。これは日本初の禅師号です。
- 創建当時の建造物の多くは、14~15世紀の度重なる火災で焼失してしまいましたが、江戸時代に入ると、沢庵和尚など高僧の進言、江戸幕府の後援によって再建、復興されていきました。
- 本尊は地蔵菩薩坐像。これを安置する現在の仏殿は正保4年(1647)、東京の増上寺より移築したもの。
- 法堂には千手観音菩薩を祀ります。法堂は本来は住職が須弥壇上で説法する施設であり、仏像は祀らないそうです。文化11年(1814)に再建され、関東最大の木造建築です。
- けんちん汁という料理がありますが、これは建長寺が発祥の地。
建長寺の写真集
2019年12月14日 紅葉
2019年3月30日 桜
2018年6月9日
総門。巨福門ともいう。 三門。三解脱門の略。 仏殿 本尊 地蔵菩薩坐像 法堂の千手観音菩薩像(後ろ)。前は釈迦苦行像。 方丈。別名龍王殿。 方丈の裏の庭園。蘭渓道隆の作庭。 塔頭の一つ、回春院の手前のあじさい。 回春院 国宝 梵鐘 半僧坊への参道。建長寺境内の奥から続く。 多くの天狗が出迎える。
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